開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催回 | 第12回 名古屋AI経営サミット |
| 開催日 | 2026-02-06 |
| 主講師 | 坂田誠氏(株式会社はちえん。) |
| 主題 | AIエージェント・要件整理・業務の試作 |
今回の重要ポイント
- AIエージェントの活用では、何を完成させたいかと、その条件を伝えることが出発点です。
- 試作品を早く作れても、現場で必要な機能や例外を判断する役割は残ります。
- 小さく動かして確認し、修正を重ねる過程を業務づくりに組み込むことが論点になりました。
講演で扱った内容
1. 目標から複数の作業へ進む使い方
AIエージェントは今回の講演で、目的を受け取り、必要な作業を組み立てながら進める仕組みとして説明されました。一つの質問に文章で答える場面から、複数の工程を含む仕事へ、活用の範囲を広げて考える内容です。
その前提として、経営戦略や自社の課題を明確にすることが取り上げられました。何を作れるかという機能の話と、何を作る必要があるかという経営の話を結び付ける視点です。[1]
2. ページ制作で、目的と対象を伝える
Antigravityを用いた実演では、ランディングページの制作が題材になりました。誰に何を伝え、どのような行動を促したいかを示し、AIが制作を進める過程を確認していきました。
画像や表現の細部については、出力を見て調整するやり取りもありました。最初の依頼だけですべてが完成したと捉えるのではなく、必要な情報を伝え、意図との違いを確認し、追加で指示する過程として記録できます。[2]
3. 勤務の割り当てを、条件に分解する
別の題材では、勤務の割り当てを支援する仕組みが扱われました。人員の条件、勤務できる日、必要な配置などを整理し、不足がある場合の確認や調整へつなげる考え方です。
この例から見えるのは、実際の業務を知っている人が条件を出す必要性です。担当できる仕事や例外が曖昧なままでは、見た目が整っていても現場で使えるかは判断できません。実演用の試作を、導入済みの完成システムや実績と混同しないことも大切です。[3]
4. 現場の困りごとを、確かめられる要件にする
講演では、現場の問題を理解し、それを解決する条件へ変換する力が繰り返し語られました。単に便利なアプリを依頼するより、どの作業で誰が困り、何ができれば解決したと言えるかを整理する考え方です。
AIが試作を支援することで、案を形にして確かめる機会は増えます。その際、意図と違う箇所を見つけ、必要な変更を伝える仕事まで含めて、業務設計を進めることが論点になりました。[4]
実演・事例から見えたこと
ページ制作と勤務の割り当ては異なる仕事ですが、共通するのは、必要な材料と条件を伝え、出力を確かめる過程です。目的が曖昧なままでは、AIが処理を進めても、実務に合っているかを判断する基準が持てません。
会員による実践報告では、AIとの対話を通じて提供メニューの見せ方と発信の方向を見直した例も紹介されました。具体的な業種、商品、金額は省き、顧客に伝える価値を再整理した取り組みとして記録しています。これは本人による報告であり、同様の成果を一般化するものではありません。[5]
自社で検討したいこと
以下は、講演をもとにした編集上の提案です。試作したい仕組みがある場合、最初に、使う人、入力する情報、必要な出力、判断が分かれる条件を一枚にまとめます。現在の仕事で起きている例外も書くと、確認する対象が具体的になります。
次に、狭い範囲で試し、通常のケースと、情報が足りないケースの双方で動きを確かめます。試作品を作る段階と、実際の顧客や社員に使ってもらう段階を分け、何を確認してから進めるかを決めると、現場に合う改善につなげやすくなります。
内容を理解するためのQ&A
以下は講演内容をもとに編集したQ&Aです。実際の質疑応答の逐語録ではありません。
AIエージェントへ最初に何を伝えるのでしょうか?
作りたいものだけでなく、その目的、利用者、必要な条件です。実演でも、対象や用途を伝え、出力に応じて指示を追加する流れが扱われました。
経営者や現場担当者には、どんな役割が残りますか?
課題を整理し、業務の条件を伝え、できたものが目的に合うかを判断する役割です。現場の例外や制約を理解していることが重要になります。
実演で作ったものは、すぐ実務に使えるのですか?
記事では試作の過程として記録しています。実運用に必要な確認が完了したという報告ではなく、業務に合わせて検証と修正を進める題材です。
記録と出典
主催者提供の自動文字起こしをもとに編集しました。製品・機能への言及は開催当時のものです。事例は個人を示す記載を省き、取り組みの概要のみ掲載しています。開催日・回数等は当時の公開記録で照合しています。