開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催回 | 第13回 名古屋AI経営サミット |
| 開催日 | 2026-03-06 |
| 主講師 | 坂田誠氏(株式会社はちえん。) |
| 主題 | AI・SNS時代の情報管理となりすまし対策 |
今回の重要ポイント
- 自然な文章や聞き慣れた声があることと、依頼者本人であることを分けて考えます。
- 金銭や重要情報に関わる依頼は、あらかじめ決めた連絡経路と承認手順で確認することが論点になりました。
- 認証の設定に加え、アプリや機器、ホームページの更新・保守を管理する役割が必要です。
講演で扱った内容
1. 急がせる依頼を、個人の勘だけで処理しない
講演では、経営者や取引先を装い、急いで対応するよう促す依頼が題材になりました。公開されている情報などを使って相手らしく見せる手口を念頭に、文章や声の印象だけでは判断しないという説明です。
相手を見抜く注意力だけに頼ると、忙しい場面で判断が揺らぎます。講演は、急ぎの連絡が来た場合でも立ち止まれるよう、会社の仕事の進め方を整える必要性へつながっていました。[1]
2. 依頼が届いた経路の外で確認する
本人確認の話では、受け取ったメッセージの中でやり取りを完結させず、以前から把握している連絡先などを使って確認する考え方が示されました。新しく提示された電話番号や連絡先を、そのまま本人確認の根拠にしない視点です。
会話の内容や合言葉なども話題になりましたが、一つの方法があればすべて防げるという意味には整理していません。依頼の内容、連絡経路、社内の承認を組み合わせて確認することが、この回の実務的な論点です。[2]
3. 送金やサービス利用を、決めた入口から進める
金銭に関わる依頼では、誰が確認し、誰が実行するかという承認の問題が扱われました。経営者からの指示に見えても、通常の手順を省略する理由にしないという考え方です。
また、AIサービスを探す際の入口にも注意が向けられました。表示された名称だけで利用を決めず、運営元や実際のアクセス先を確認することが説明されています。検索結果にあるという理由だけで、正規のサービスと判断しない視点です。[3]
4. 導入した後の更新と管理を続ける
ソフトウェア、ネットワーク機器、ホームページの仕組みなどについて、導入後に更新や保守が止まっていないかが話題になりました。制作や購入が終わっても、管理する仕事は続きます。
講演では、専門的な対応が難しい場合に、相談できる相手や担当を持つ必要性も語られました。どの仕組みを誰が管理しているかを把握し、更新が必要なときに対応できる状態にする、という経営上の課題です。[4]
実演・事例から見えたこと
この回では、本人らしい連絡が来る場面や、利用するサービスを選ぶ場面などを題材に、判断の落とし穴が説明されました。本記事はそれらを解説例として整理しており、参加企業で実際に被害が発生したとする記録ではありません。
終盤には認証や運用ルールの話もあり、個人の気付きだけでなく、会社として備える方向が確認されました。[5] 技術的な設定と業務手順の両方を考えることが、今回の内容を理解する手がかりになります。
自社で検討したいこと
以下は、講演を踏まえた編集上の整理です。まず、送金先の変更、重要なデータの提供、新しい連絡手段への移行など、自社で慎重な確認が必要な依頼を洗い出します。そのとき、誰に、どの連絡先で、何を確認するかまで決めておくと、担当者の判断を支えられます。
併せて、利用しているサービスや機器の管理者、更新する担当、困ったときの相談先を確認したいところです。認証設定だけで管理が終わったとせず、実際の依頼が来た際に手順を使えるかを点検する、という実務への当てはめができます。
内容を理解するためのQ&A
以下は講演内容をもとに編集したQ&Aです。実際の質疑応答の逐語録ではありません。
本人の声や顔が確認できれば、依頼を信じてよいのでしょうか?
講演では、見た目や声だけに依存しない確認が論点になりました。金銭や重要情報を扱う場合は、決めた連絡先や承認の手順も使って確認します。
経営者からの急ぎの依頼も、通常の確認をするのですか?
経営者を装う場面が解説されました。急ぎの依頼でも担当者が確認できる運用を、経営者自身が整えるという視点が示されています。
セキュリティは詳しい社員に任せれば十分でしょうか?
技術的な管理に加え、金銭や情報を扱う仕事のルールも関わります。担当の明確化、相談先、承認の仕組みは、会社として考える項目です。
記録と出典
主催者提供の自動文字起こしをもとに編集しました。製品・機能への言及は開催当時のものです。開催日・回数等は当時の公開記録で照合しています。