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Event report / 第1回 本会

AI時代の経営戦略とAI社員の実践

第1回 名古屋AI経営サミット 開催報告

2025年3月7日、第1回「名古屋AI経営サミット」を開催しました。株式会社はちえん。代表取締役の坂田誠氏が登壇し、AIによる市場の変化をどう読み、自社の経営判断と日々の業務に結びつけるかを解説しました。後半には、サミットそのものの立ち上げにAIを活用した運営側の事例も共有されました。

今回の中心は、AIの機能を覚えることに加え、調査・戦略・実行を一つの流れとして組み立てるという考え方です。業界調査を行うDeep Researchの実演から、企業の方針を踏まえて発信を支援する「AI社員」、告知ページやSNSの制作まで、経営と実務をつなぐ使い方を取り上げました。

開催概要

項目内容
開催回第1回 名古屋AI経営サミット
開催日2025年3月7日(金)
講師坂田誠氏/株式会社はちえん。代表取締役
主なテーマAI時代の経営戦略、業界調査、AI社員、事業立ち上げへの活用
開催場所名古屋市・リンクス名駅12階

日程・講師・所在地は当時の開催案内で照合しています。

今回の重要ポイント

  • 社会全体と業界の変化を調べ、自社の戦略を考えてから、実行に使うAIを選ぶ。
  • 調査の条件と自社の情報を具体的に伝えることで、AIとの対話を経営課題に近づける。
  • 事業計画を告知ページやSNSにも引き継ぎ、企画と発信の内容をそろえる。

講演で扱った内容

1.大局観から業界、自社、実行へと考える

坂田氏は、AIが社会に与える影響を把握する「大局観」、自分たちの業界に起きる変化、自社の経営戦略、具体的なツールの活用という順序を示しました。動画生成やAIエージェントなどの紹介も、この変化の広がりを考える材料として位置づけられていました。

経営者にとっての問いは、便利な機能があるかどうかだけではありません。顧客の選び方がどう変わるのか、今の提供方法を続けられるのか、自社が持つ経験や顧客との関係をどこで生かせるのか。その問いを持ったうえでツールを見ることが、講演を通じた基本姿勢でした。[1]

2.Deep Researchで調査の範囲を具体化する

業界調査の実演では、東海エリアの製造業を例に、今後の変化を調べる過程を紹介しました。対象地域、業種、調べたい期間などを伝え、AIからの確認にも答えながら、調査の範囲を絞っていきました。

この場面で参考になるのは、調査を始める前の条件づくりです。「製造業の未来」のような広い問いを、自社が実際に関わる市場の問いへ近づけることで、経営判断に使える情報を探しやすくします。出力されたレポートには参照先も示され、元の情報へ戻って確かめる流れが紹介されました。[2]

3.AI検索で企業が比較される場面を考える

講演では、AIに条件を伝えて相談先を探す例にも触れました。利用者が複数のページを自分で読み比べるだけでなく、AIに候補を整理してもらう場面を想定し、企業が外部へ発信している情報の重要性を考えました。

ここで扱われたのは、その時点の検索例です。特定の会社が常に推薦されるという結果ではありません。自社のサービスや実績が、比較の材料になる形で伝わっているかを見直すための問題提起でした。[3]

4.企業の方針を踏まえて発信する「AI社員」

当日の説明でいう「AI社員」は、会社の理念や対象顧客、発信の方向性などを踏まえて仕事を支援するAIです。単発で文章を依頼するだけでなく、その会社らしい判断や表現につながる前提を与える使い方として紹介されました。

文章が一度で希望どおりにならなければ、違う点を具体的に伝えて修正する。対象読者や目的を補い、対話を重ねて使える内容へ近づける。発信の作業を任せる際にも、企業側が方針を言葉にして渡す必要があることが伝わる内容でした。[4]

実演・事例から見えたこと

後半の運営事例では、サミットの企画をChatGPTに相談し、事業コンセプト、対象者、サービス内容、告知施策を含む計画を作成した過程が紹介されました。その計画をもとに、Gammaで告知ページを制作し、SNSの投稿へ展開したとの説明でした。

SNSでは、同じ内容を各媒体に合わせて加工するための形式を定めていました。投稿の構成や表現を毎回ゼロから決める負担を減らし、運営担当者が作業を進められるようにした事例です。

運営側からは、企画から開催準備までの作業や、告知の進め方について報告がありました。個別の作業時間や募集人数はここでは省略しています。AIだけの集客効果を切り分けて測定した事例ではなく、事業計画、告知内容、既存の発信経路、人の実行をつなげた過程として捉えると、この事例の具体性が見えてきます。[5]

自社で検討したいこと

今回の内容を自社に置き換えるなら、まず一つの経営課題について、調査したいことと決めたいことを分けて書き出すところから始められます。次に、AIへ渡す会社の情報を整理し、出力を誰が確認して、どの業務で使うかを決めます。

これは講演内容から整理した実践の視点です。文章を作る速さに加えて、企画の意図が告知や実行まで引き継がれているかを確かめることが、今回の学びを業務につなげる一歩になります。

内容を理解するためのQ&A

以下は講演内容をもとに編集したQ&Aです。当日の質疑応答の逐語記録ではありません。

AI経営は、どのツールを導入するか決めるところから始めますか?

講演では、社会と業界の変化を把握し、自社の戦略を考えたうえで、実行に必要なツールを選ぶ順序が示されました。

AIへ自社の情報を伝えるのはなぜですか?

一般的な回答を、自社の顧客や方針に合った内容へ近づけるためです。理念、サービス、対象者、発信の目的などが判断の前提になります。

サミットの立ち上げでは、AIを何に使いましたか?

事業計画、告知ページ、SNS投稿の制作などに使ったと運営側が報告しました。人が計画を確認し、制作物を調整して実行した過程も紹介されています。

記録と出典

本稿は主催者提供の第1回文字起こしを中心に再構成した開催報告です。名称・事例・製品の説明は開催当時の内容として記載しています。

  1. 第1回文字起こし、14:00〜20:00付近。経営を考える順序。
  2. 同、20:00〜28:00付近。Deep Researchによる業界調査。
  3. 同、42:00〜48:00付近。AIを使った相談先の検索例。
  4. 同、48:00〜56:20付近。AI社員と発信への活用。
  5. 同、56:20〜1:09:00付近。サミット立ち上げの運営事例。参加枠の説明は1:05:09以降。