開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催回 | 第2回 名古屋AI経営サミット |
| 開催日 | 2025年4月4日(金) |
| 講師 | 坂田誠氏/株式会社はちえん。代表取締役 |
| 主なテーマ | 補助金申請に向けた情報整理、市場調査、事業計画の作成・改善 |
| 主な題材 | 当時の小規模事業者持続化補助金の募集資料を使った実演 |
開催日は主催者による当時の開催報告で照合しています。本稿は2025年の講演記録であり、現在募集中の制度や申請条件を案内する記事ではありません。
今回の重要ポイント
- 募集要領、申請様式、審査項目など、対象制度の公式資料を先にそろえる。
- 自社の状況と市場調査をもとに事業案を考え、実行する内容を絞り込む。
- AIによる採点や修正提案は、申請書を点検する材料として使う。
講演で扱った内容
1.公式資料を土台にして申請準備を進める
実演では、対象となる補助金の公式サイトから募集資料や様式を確認し、必要な情報をChatGPTへ渡す流れを紹介しました。補助金の名称だけを伝えて文章を作らせるのでは、申請する回の条件や書式が十分に反映されない可能性があります。
制度ごとの目的や対象、求められる記載事項を把握したうえで、自社の計画と結びつけていく。その準備をAIにも共有することが、申請書づくりの入口として説明されました。講演では国の制度だけでなく、地域の制度を探す視点にも触れています。[1]
2.事業案の前に、市場と顧客の状況を調べる
事業計画を作成する過程では、Deep Researchを使い、業界や市場の状況を調べる実演が行われました。AI関連の研修・コンサルティング事業を題材に、需要の背景や市場の変化を整理する内容でした。
この順序には、計画書の説明を顧客や市場の状況につなげる意図があります。自社がやりたいことを並べるだけでなく、誰にどのような必要性があり、自社がどのように応えるのかを考える材料を集めます。調査結果に出てくる数値や説明は、計画に使う前に元の資料と照らして確かめる対象です。[2]
3.複数案を比較し、実行する事業を絞り込む
続いて、自社の情報、募集資料、調査結果を踏まえ、複数の事業アイデアを出す流れを紹介しました。提案された案をそのまま採用するのではなく、顧客にとっての分かりやすさや自社との相性を考えながら、問いを重ねて候補を絞っていました。
AIへの指示も、一度で完成版を求める形に限りません。案を広げる、表現を分かりやすくする、候補を比較する、選んだ案を具体化するというように、検討の段階ごとに使い分けていました。経営者自身が実行の判断を行うための対話として、参考になる過程です。[3]
4.審査項目を使って計画書を見直す
計画の作成後には、募集資料に示された観点に照らして内容を点検し、不足している説明を補う使い方が紹介されました。AIに評価や採点を求め、弱い項目の修正案を出させる実演です。
ただし、この採点はAIによる点検であり、実際の審査結果ではありません。点数の高さだけを見るのではなく、計画のどこに説明が足りないか、根拠があるか、費用と実施内容が整合しているかを読み直すために使う、という位置づけが適切です。[4]
実演・事例から見えたこと
当日の実演は、資料をそろえて事業案を考え、計画書の内容を磨くまでの一連の過程でした。補助金の採択が決まった案件の検証ではなく、申請準備を進めるための操作と考え方の紹介です。
終盤には、事業目的の説明へ調査データを組み込み、事業の必要性を伝わりやすくする例も示されました。数字を加えること自体より、その数字が計画のどの主張を支えるのかが問われます。出典を確認できない値や、自社には当てはまらない市場の数字を入れても、実態に沿った計画にはなりません。
また、講演では補助金を得ることだけが目的にならないよう、事業として取り組む意味にも言及しました。申請書を完成させる作業と、顧客に価値を提供できる事業をつくる判断をつなぐことが、今回の内容を受け止めるうえでの大切な視点です。[5]
自社で検討したいこと
今回の内容からは、資料を「制度の公式情報」「自社の事実」「市場を調べた情報」に分けて整理する方法が考えられます。そのうえで、文章中の数値や実績がどの資料に基づくかを確認すれば、AIとの対話でも人による点検でも参照しやすくなります。
事業案を選ぶ際には、顧客の必要性、自社の実行体制、費用や収益の見通しを一緒に検討することが欠かせません。これは講演内容から整理した実践の視点であり、個別制度の申請要件や採択可能性を判断するものではありません。
内容を理解するためのQ&A
以下は講演内容をもとに編集したQ&Aです。当日の質疑応答の逐語記録ではありません。
ChatGPTには最初に何を渡すとよいのでしょうか?
当日の実演では、対象の募集資料や申請様式、自社の情報を準備しました。そのうえで市場調査を加え、制度と事業の両方を踏まえて検討を進めています。
AIが高く採点した申請書なら、採択されますか?
AIの採点と実際の審査は別のものです。講演中の採点は、説明の不足や修正候補を見つけるための点検として扱います。
この回で、実際の採択結果も確認できますか?
本稿の対象部分は申請準備の実演です。この実演で作成した申請書の採択結果は、受領した文字起こしから確認できません。
記録と出典
本稿は主催者提供の第2回文字起こしを中心に再構成した開催報告です。製品機能や補助金の説明は開催当時の内容として記載しています。