開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催回 | 第15回 名古屋AI経営サミット |
| 開催日 | 2026-05-08 |
| 主講師 | 坂田誠氏(株式会社はちえん。) |
| 主題 | AIの組み合わせ・帳票と台帳・機密性を踏まえた設計 |
今回の重要ポイント
- AIを個別に使うだけでなく、情報と成果物を次の工程へ渡す仕事の流れが紹介されました。
- 帳票作成では、文章の生成に加え、保存や台帳への記録までを考えることが論点になりました。
- 扱う情報の性質によって、処理する場所や外部へ渡す範囲も設計の条件になります。
講演で扱った内容
1. 複数のAIと仕事を、目的に合わせて組み合わせる
講演では、複数のAIやツールを連携させる考え方が説明されました。どれか一つの製品の能力を見るだけでなく、会社の情報をどこに置き、何を作り、どこへ渡すかという流れに目を向ける内容です。
仕事をつなぐためには、元になる情報が扱いやすい状態にあることも関わります。AIの選択と同時に、必要な資料や業務の順序を整理することが、運用を考える出発点になります。[1]
2. 帳票を作り、業務の記録へつなげる
H氏による実演では、AIへ依頼して帳票を作る場面に加え、ファイルとして扱い、表計算の台帳や顧客情報へつなげる流れが紹介されました。名刺などの情報を整理し、仕事に使う形へまとめる題材もありました。
文章の見栄えが整っていても、相手の情報や記録先が違えば実務には使えません。実演からは、帳票そのものと、その前後の入力・保存・記録を一緒に考える必要性が読み取れます。個別の取引先や金額は記事に含めていません。[2]
3. 制作の工程を広げ、確認する単位を決める
画像や漫画、説明資料などを作る作業も紹介されました。Codexを含むAIの利用例を通じて、依頼する内容に応じて複数の仕事を進める場面が扱われています。
こうした使い方では、出力の数だけでなく、何を依頼し、何ができたかを把握する必要があります。ファイルが作られたこと、内容が目的に合うこと、実際に使えることを、同じ意味にしないという見方ができます。[3]
4. 人は目的を示し、出力を判断する
講演では、AIへ何をさせるか決める力や、できたものを確認し、直すべき点を伝える役割が話題になりました。日常の仕事を理解している人が条件を示すことで、依頼も具体的になります。
小さな組織であっても、すべてを一度に自動化しようとすると、確認する対象が大きくなります。講演は、仕事の目的と工程を理解しながらAIの使い方を広げる、という経営者側の課題も示していました。[4]
実演・事例から見えたこと
事例発表では、M氏が、機密性の高い文書に対する定型処理を、外部へデータを送らない設計で行う取り組みを紹介しました。特定の職種や案件を示す情報は省き、情報の性質に合わせて処理方法を選んだ点を記録しています。[5]
これは報告者による設計・利用の説明であり、本記事で独立した安全性検証を実施したという意味ではありません。AIで作れるかという観点に加え、どの情報をどこで処理するかを考えた事例です。前半の帳票・台帳の実演と合わせると、業務の流れと情報管理を同時に設計する必要性が見えてきます。
自社で検討したいこと
以下は、講演を踏まえた編集上の提案です。帳票や案内を一つ作る仕事でも、依頼の受付、元資料の確認、作成、承認、保存という工程があります。まずは現在の順序を書き出し、AIに任せる部分と、人の確認を置く部分を決めます。
その際、必要な情報だけを渡せるか、作成したファイルをどこへ保存するか、誤った場合にどう修正するかも整理します。一つの業務で運用を確かめた経験を、次の業務の設計へ生かす進め方が考えられます。
内容を理解するためのQ&A
以下は講演内容をもとに編集したQ&Aです。実際の質疑応答の逐語録ではありません。
AIを組み合わせるとは、複数のサービスへ同じ質問をすることですか?
今回扱ったのは、作業や成果物を次の工程へつなぐ使い方です。資料から帳票を作り、必要な情報を台帳へ記録する流れなどが紹介されました。
ファイルができれば、業務は完了と考えられますか?
実務では、内容、保存先、記録、必要な承認まで関わります。ファイルの生成と、仕事としての完了を分けて確かめることが、実演から得られる視点です。
機密性のある資料にも、同じ使い方を適用できますか?
M氏の事例では、外部へ送らない設計が重視されていました。扱う情報と処理する場所は、案件ごとに検討すべき条件として紹介されています。
記録と出典
主催者提供の自動文字起こしをもとに編集しました。製品・機能への言及は開催当時のものです。実演・事例の報告者はイニシャル表記とし、所属や顧客、固有の業務情報を省略しています。開催日・回数等は当時の公開記録で照合しています。