開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催名 | ショーン川上が語る、AI時代の経営と生き残り戦略 in 名古屋 |
| 開催日 | 2026年4月20日 |
| 開催時間 | 13:45〜16:45(開催案内に記載の時間) |
| 会場 | ウィンクあいち 1102会議室 |
| 主催 | 株式会社はちえん。 |
| 第1部 | 坂田誠:AIの現状と経営活用 |
| 第2部 | 穂苅博人:AIツール・AIエージェントの実演解説 |
| 第3部 | ショーン川上:AI時代の経済と中小企業の生き残り戦略 |
開催情報は当時の公式開催案内に基づきます。
今回の重要ポイント
- AIを日々の作業に使うとともに、売上・顧客・市場の情報を整理する経営判断の相手として生かす。
- 請求書の作成、台帳の更新、顧客情報の整理など、仕事のつながりを具体的にすると、AIに任せる工程を考えやすくなる。
- 自動化が進むほど、自社の目的、顧客との関係、蓄積してきた知識や経験を経営者自身が捉え直すことが問われる。
講演で扱った内容
第1部・坂田誠:AIを経営判断に生かすために
坂田は、目の前の作業と経営全体の判断の両方にAIを使う視点を示しました。ブログの作成や書類の準備に加え、市場、客層、競合、自社の強みを整理し、どの施策を選ぶかを考える場面でも活用できるという提案です。[2]
具体例として取り上げたのは、飲食店の売上や集客データの分析でした。売上だけを渡すのではなく、会員情報、曜日・祝日、商品メニュー、値引きイベント、発信の状況など、営業の背景も合わせて整理する。そこから顧客や売上を分析し、施策のレポートを作り、読み取りやすいスライドへまとめる流れを紹介しました。[2]
また、現場の仕事、信頼関係、複雑な利害の調整、自社独自のノウハウやデータにも目を向けました。AIに任せられる工程を考えることと、人が担う価値を磨くことを、経営の中で同時に進めるという論点です。独自のデータを扱う際には、利用するサービスのデータの扱いにも注意を向けていました。[3]
第2部・穂苅博人:請求書から顧客管理まで、業務のつながりを示す
穂苅は、チャット型AIとエージェント型AIの動きを、事前に収録した実演動画を使って比較しました。最初の題材は請求書です。チャット上で作った結果を人が受け取る流れと、指定したパソコン内のフォルダーにファイルを作る流れを順に説明しました。[4]
続いて、請求書を作った後、その内容を既存のExcel台帳へ追記する例を紹介。さらに、名刺の画像から顧客リストへ情報を整理し、請求書や顧客台帳を参照する管理アプリへと話を広げました。単独の文書作成から、複数のデータと工程を扱う仕事へ発展させる様子が示されました。[5]
管理アプリの例については、事前の準備を行っていること、表示したメールアドレスや電話番号はサンプルであることも説明されています。実演は業務の組み立て方を理解するための例であり、どの会社でも同じ指示だけで直ちに運用できるという実績報告ではありません。[6]
第3部・ショーン川上:変化に備え、自社の資源を捉え直す
ショーン川上は、外部環境が動き続ける中での経営判断を取り上げました。未来を一つに決め打ちするより、複数のシナリオを考え、状況に応じて動ける柔軟性を持つ。その考え方として、変化に耐える「ロバスト」という視点を紹介しました。[7]
自社の事業を考える例では、タングラムのパズルを使いました。人、資金、情報、顧客とのネットワーク、歴史、技術などを、組み替えられる部品として見る発想です。現在の業種名や商品の形にとらわれず、手元の資源から別の価値を生み出せないかを問いかけました。[8]
その際に大切になるのが、手段を改善するだけでなく、目的や前提に立ち戻ることです。「そもそも何のためか」「それが顧客にとって何を意味するか」を考える視点を示し、機能の多さや新しい道具の導入だけで判断しないよう促しました。[8]
3部をつなぐ、人の知識と判断
終盤には、AIに複数の立場から案を検討させる使い方も紹介されました。客観的な見方、楽観的な見方、批判的な見方などを組み合わせ、自分の案を点検する方法です。ショーン川上は、AIの出力を評価するには、人の基礎知識や経験も重要になると述べました。[9]
3部を通じて見えてきたのは、経営の方向を考え、具体的な仕事に落とし込み、その結果を人が確かめる流れです。AIの操作を覚えることから一歩進み、自社では何を任せ、どの判断を担うのかを考える講座となりました。
実演・事例から見えたこと
当日の実演解説を業務の流れに沿って整理すると、次のようになります。
| 題材 | 入力・参照するもの | 紹介された処理 |
|---|---|---|
| 経営分析 | 売上・集客と営業の背景情報 | 分析レポートを作成し、内容をスライドへ整理 |
| 請求書 | 依頼内容と書式 | 文書を作成し、指定フォルダーへ保存 |
| 台帳更新 | 作成した請求書と既存のExcel台帳 | 請求内容を台帳へ追記 |
| 顧客管理 | 名刺画像、顧客リスト、請求書データ | 情報を整理し、管理アプリで表示 |
仕事を一つずつ渡し、その前後をつなげる説明には、普段の業務を見直す具体的な手がかりがありました。台帳の追記まで示した実演と、チャット上の報告をきっかけに仕事を進める応用例の説明は、区別して受け取ることができます。[5][6]
自社で検討したいこと
ここからは、講演内容を踏まえた編集上の整理です。
- 経営上の問いを一つ決める。売上、顧客、営業の背景など、判断の材料をどこまで揃えられるかを確認する。
- 日常業務を、入力する情報、作成するもの、更新する記録、確認する人に分けて書き出す。請求書なら、文書の作成だけでなく台帳への記録までを見る。
- 自社の人、技術、顧客との関係、蓄積した情報を棚卸しする。今のサービス以外に役立てられる組み合わせがないかを考える。
試す対象と確認する人を決め、小さな工程で結果を確かめることが、当日の学びを自社の仕事へ移す出発点になります。
内容を理解するためのQ&A
以下は講演内容をもとに編集したQ&Aです。当日の質疑応答をそのまま記録したものではありません。
今回はショーン川上氏だけの講演会ですか?
坂田誠・穂苅博人・ショーン川上の3名が登壇した3部構成の講座です。AIの経営活用、実演解説、経済・事業戦略を順に扱いました。[1]
実演では何が紹介されましたか?
請求書の作成と保存、Excel台帳への追記、名刺情報の整理、顧客管理アプリなどです。穂苅のパートでは事前収録の動画を用い、アプリの例には準備したサンプルデータを使用したことが説明されています。[4][5][6]
AIを使うほど、経営者の判断は不要になりますか?
講演では、目的を定めること、自社の資源を捉え直すこと、出力を知識や経験に照らして点検することが、人の役割として論点になりました。AIの出力を経営にどうつなぐかを考える講座です。[8][9]
記録と出典
主催者から提供された2026年の講演文字起こし、当日の写真、既存の開催案内をもとに編集しました。文字起こしの言い直しや表記の揺れを整理し、講演の要点を要約しています。参照時刻は提供された文字起こしの表示に対応します。
講師の見通しは講演当時の考え方として扱っています。紹介事例の効果や将来予測を、本講座の参加者が達成した成果として記載していません。開催概要の参照先は公式開催案内および株式会社はちえん。の開催ページです。
- 主催者提供・2026年講演文字起こし 04:37〜06:10。開会、3部構成と各登壇者の担当。 ↩
- 同文字起こし 19:37〜25:59。経営全体へのAI活用、飲食店の売上・集客データと分析資料。 ↩
- 同文字起こし 46:16〜51:07。現場、責任、信頼関係、独自データと人の価値。 ↩
- 同文字起こし 1:09:05〜1:17:34。穂苅博人の導入、事前収録動画によるチャット型・エージェント型の比較とファイル保存。 ↩
- 同文字起こし 1:17:43〜1:23:14。請求書作成、Excel台帳への追記、名刺情報の整理。 ↩
- 同文字起こし 1:23:53〜1:29:58。顧客管理アプリ、事前準備とサンプルデータ、業務をつなぐ応用の説明。 ↩
- 同文字起こし 2:02:19〜2:04:57。環境変化への備えと複数シナリオ。 ↩
- 同文字起こし 2:42:04〜2:50:56。タングラム、自社の資源の再構成、目的に立ち戻る思考。 ↩
- 同文字起こし 3:00:03〜3:03:52。多面的な検討と、人の知識・経験・責任。 ↩






































