開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催名 | 第3回 大阪AI経営ビジネスサミット |
| 開催日 | 2026年9月8日 |
| 会場 | フェイスタ新大阪 9階 |
| 基調講演 | 穂苅博人 |
| 主題 | AIソロプレイヤー、目標と行動計画、実績による振り返り |
| 司会 | 田中清史 |
| 参加規模 | 23名(運営・司会の開催報告による) |
日付・会場・講師・参加規模は運営・司会による開催報告と照合しています。
今回の重要ポイント
- AIに相談する前提として、商品、顧客、稼働時間など、自分の事業の現状を整理する。
- 目標を決め、達成状況を見る指標と、週・日単位の具体的な行動まで落とし込む。
- 実施したことと結果を記録し、計画を修正する。新しい事業も小さく試して確かめる。
講演で扱った内容
AIソロプレナーとAIソロプレイヤー
穂苅は、AIを使って事業を運営する「AIソロプレナー」と、AIと作った計画をもとに現場で力を発揮する「AIソロプレイヤー」を対比して説明しました。後者は、坂田誠が提案した考え方として紹介されています。[2]
二つを固定的な人物分類とするのではなく、事業を組み立てる場面と現場で実行する場面を捉える視点として説明した点も特徴です。自分の仕事では、計画、判断、実行のどこを担うかを考えるきっかけになりました。[2]
売上を上げたい、の一言で終わらせない
AIに計画を相談する際には、前提を丁寧に渡すことが繰り返し強調されました。商品やサービスの内容、価格、新規客とリピーターの状況、営業日、働ける時間などです。目指す状態だけでなく、いま何ができるかを説明することで、現状との隔たりを考えやすくするという内容でした。[3]
目標についても、売上を増やしたいのか、利益を増やしたいのかでは、取るべき行動が変わります。講演ではKGIを最終的な目標、KPIを達成に向けて確認する指標として説明し、現状と目標を結ぶ計画を作る流れを示しました。[3]
計画を、今日できる行動と記録へ変える
計画ができた後は、連絡する相手の数や頻度などを、週単位、日単位の行動まで具体化する。そのうえで、予定していた数、実行できた数、実際に反応があった数を記録するという説明です。[4]
講演では、顧客への次回予約の声かけを例に、提案を知っていることと、実際に何回行ったかを分けて考えました。結果をAIへ戻すことで、どの行動に効果があり、何を変えるべきかを次の相談の材料にできます。ここでは、AIの助言を一度受け取って終わるのではなく、実行と振り返りを続けることが中心になっています。[4]
新しい事業も、小さな実験で確かめる
現在の仕事を改善することに加え、新しい商品や提供方法を試す考え方も紹介しました。仮説を立て、試せる小さな形を作り、顧客の反応を見て、続けるか修正するかを判断する流れです。講演ではMVPやPoCの言葉を使いながら説明しています。[6]
作れるから作るのではなく、何を確かめたいかを先に決めること。穂苅は、AIに任せる領域が広がっても、人が提案を受けて判断する役割は残ると述べました。[6]
実演・事例から見えたこと
穂苅自身の業務改善では、時間の使い方を細かく記録し、案件ごとの売上と合わせてAIに整理させた経験が紹介されました。忙しさの印象だけで判断せず、どこに時間を使い、何につながっているかを見直すための活用です。広告運用の支援事例も、効果の乏しい取り組みに気づき、配分を変える例として説明されました。[5]
後半は、事例発表者がChatGPTとの対話で事業や集客を見直した取り組みを共有しました。本記事では発表者をM氏と表記し、個別の事業や顧客を特定する詳細、金額などを省いています。
M氏は、自社の現状を整理し、ホームページ、SNS、案内物などを見直した後、AIから提案された無料のオンライン講座を実施したと報告しました。当初は無料で提供することに不安があり、その考えもAIとの対話で検討したうえで試したという説明です。[7]
発表時点では、講座への申込と、その後の有料サービスに対する検討意向が得られた段階でした。成約や売上の確定とは区別し、今後のフォローにつなげる取り組みとして紹介しています。[7]
| 段階 | 当日示された取り組み |
|---|---|
| 現状の整理 | 事業内容や課題をAIと確認する |
| 計画 | 目標に向けた具体的な行動を考える |
| 実行 | 発信や講座など、顧客と接する機会を作る |
| 記録・修正 | 実施結果を戻し、次の展開を相談する |
事例の要点は、提案を受け取ったことだけでなく、実際に動き、その結果を次の対話へ持ち込んだことにあります。
自社で検討したいこと
ここからは、講演内容を踏まえた編集上の整理です。
- 売上、利益、稼働時間など、まず改善したい目標を一つ決める。
- 商品情報や顧客数など、計画に必要な前提を整理する。個人情報や機密の扱いは自社のルールに沿って判断する。
- 今週行うことを具体化し、予定・実施・結果を簡単に記録する。
- うまくいかなかった場合も記録を残し、行動量、提案内容、対象のどこを見直すか考える。
- 新しい施策では、何を確かめたいか、何をもって続行を判断するかを先に決める。
内容を理解するためのQ&A
以下は講演内容をもとに編集したQ&Aです。当日の質疑応答をそのまま記録したものではありません。
AIに計画を相談するとき、何を伝えればよいですか?
講演では、商品・価格、顧客の状況、稼働できる時間などの現状と、目指す目標を伝えることが重視されました。条件が曖昧なままでは、具体的な行動へつなげにくいという説明です。[3]
計画どおりに進まなかったら、どうするのですか?
実行できた数と結果を記録し、未達の理由や効果の違いをAIと一緒に点検する流れが示されました。計画を作り直すためにも、実践の記録が必要になります。[4][5]
事例発表では、売上が確定したのですか?
M氏が説明したのは、申込と有料サービスの検討意向を得た段階です。成約に向けたフォローはこれからと述べており、本記事でも確定売上とは扱っていません。[7]
記録と出典
主催者から第3回大阪本会の資料として提供された文字起こし、当日写真、運営・司会の開催報告をもとに編集しました。参照時刻は提供資料の表示に対応します。会員事例は匿名化し、登壇者の自己報告と独立に検証した成果を区別しています。AIの将来性能や市場についての見通しを、確定した将来として掲載していません。
- 主催者提供・第3回大阪本会文字起こし 17:24〜17:41。穂苅博人による基調講演担当の説明。 ↩
- 同文字起こし 29:11〜35:50。AIソロプレナーとAIソロプレイヤーの対比、固定的な分類ではない旨の説明。 ↩
- 同文字起こし 40:27〜46:32。前提データ、現状と目標、KGI・KPIと行動計画。 ↩
- 同文字起こし 48:13〜51:49。週・日単位の行動、声かけ、実施数と反応の記録。 ↩
- 同文字起こし 52:13〜56:53。時間記録、広告運用の支援事例、データをもとにした修正。 ↩
- 同文字起こし 57:02〜1:04:38。小さな商品・仮説検証、結果に基づく修正、人が判断する役割。 ↩
- 同文字起こし 1:13:14〜1:18:12。事例発表者による事業・発信の見直し、無料講座、申込と検討意向、未成約の説明。 ↩
当日の写真
本文で紹介した場面に加え、さまざまな画角から当日の様子をご覧いただけます。写真を押すと拡大します。















