開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催名 | 第1回 大阪AI経営ビジネスサミット |
| 開催日 | 2026年7月17日 |
| 会場 | チサンマンション第7新大阪 517号室 |
| 基調講演 | 坂田誠:AIによる経営環境の変化 |
| 後半講演 | 穂苅博人:AIソロプレナー |
| 司会 | 田中清史 |
| 参加規模 | 経営者34名・スタッフ6名、計40名(講師の開催報告による) |
会場・登壇構成・参加規模は株式会社はちえん。の開催報告に基づきます。
今回の重要ポイント
- 社会や業界の変化を捉え、自社の戦略を考えたうえで、必要なAIを選ぶ。
- AIに仕事を任せるには、正しいデータと、導入を進める責任者が必要になる。
- 自動化で生まれた時間を、専門性を磨くことや顧客と向き合うことに使う。
講演で扱った内容
ツール選びの前に、経営の方向を考える
坂田は、次々に登場するAIの機能を追ううちに、使うこと自体が目的になっていないかと問いかけました。馬車から自動車への変化を題材に、ある仕事が変わるときには周辺に新しい役割も生まれる、という視点を提示しています。[1]
そのうえで示したのが、社会・経済の変化、業界への影響、自社の経営戦略、AIの活用という順序です。今ある作業を速くすることに加え、数年先に顧客が何を求めるか、自社の専門性をどこで役立てるかを考える講演でした。将来の産業や仕事についての説明は、講師の見通しとして受け取る必要があります。[1]
AIを通じて会社やサービスが調べられる
顧客がAIへ相談して会社や商品を探す場面も取り上げました。そこで坂田が重視したのは、会社の背景、実績、提供しているサービスを、確かめられる情報として残すことです。ホームページやSNSの情報を整え、説明の根拠を示すという論点でした。[2]
これは、魅力的な文章を作るだけでなく、自社が何をしてきたかを日々記録するという課題にもつながります。AIの推薦結果そのものを、会社の信頼性を保証する認証として扱うものではありません。
導入を進める人と、仕事を任せるためのデータ
AIを導入しても、一部の人だけが使い、社内全体では定着しない。この課題に対し、坂田はCAIO(最高AI責任者)の役割を説明しました。目的を定め、現場での使い方を決め、運用を進める責任を明確にするという提案です。小規模な会社では、経営者がその役割を兼ねる考え方も示しました。[4]
あわせて、渡す情報の誤りや重複、担当者だけが知っていて記録されていない仕事を挙げました。AIの性能だけに期待せず、会社のデータを揃えること、現場の課題を聞き取ることも、AI導入を担う人の重要な仕事として説明しています。[5]
穂苅博人が紹介した、AIソロプレナーの働き方
後半の穂苅の講演では、事業を一人で担う際に、繰り返し発生する仕事をどうAIへ任せるかを具体化しました。自身の講座運営を例に、会員向けページ、動画アーカイブや教材の整理、問い合わせ対応、書類作成などの取り組みを紹介しています。[6]
さらに、事務局の申込、決済、参加者リスト、出席確認などをつなぐ構想も説明しました。この部分は講演時点で目指していた計画であり、すべてが運用済みだったという記録とは区別しています。[7]
自動化によって何を減らすかだけでなく、空いた時間をどこに使うかも話題になりました。穂苅は、現場へ出向くこと、顔を合わせて話すこと、顧客の困りごとに対応することに時間を振り向ける、自身の方針を述べています。[8]
実演・事例から見えたこと
坂田のパートでは、AIエージェントへ複数の仕事をまとめて依頼する場面がありました。大阪本会について調べ、レポートにまとめ、紹介用の漫画や集客ページへ展開するという依頼です。文字起こしから確認できるのは依頼内容であり、その場で全成果物が完成したことまでは断定していません。[3]
また、事前に作成した架空の美容サロンのページを例に、予約画面や管理画面を紹介しました。実在する店舗の導入実績としてではなく、業務の流れを形にする試作例として扱っています。[3]
| 題材 | 当日示されたこと | 経営で考える問い |
|---|---|---|
| イベントの紹介 | 調査から複数の制作物へつなぐ依頼 | 誰に何を伝え、何を作ってほしいか |
| 架空のサロン | 予約・管理画面のある試作ページ | 受付から管理まで、どんな工程が必要か |
| 講座運営 | アーカイブ・教材整理などの取り組み | 繰り返し発生する仕事はどこか |
これらの事例から見えるのは、AIに渡す仕事を、目的・入力情報・作成物・次の工程まで具体的にすることです。紹介された制作時間や削減効果を、すべての事業に共通する成果としては掲載していません。
自社で検討したいこと
ここからは、講演内容を踏まえた編集上の整理です。
- 顧客の情報収集や購買の仕方が変わった場合、自社の強みがどう生きるかを考える。
- 繰り返し行う仕事を一つ選び、必要な情報、作成するもの、確認担当を書き出す。
- 情報が古い、重複している、担当者の記憶にしかない、といった箇所を整理する。
- 省けた作業時間を、顧客対応や専門性の向上へどう振り向けるかまで決める。
内容を理解するためのQ&A
以下は講演内容をもとに編集したQ&Aです。当日の質疑応答をそのまま記録したものではありません。
この回はAIツールの操作講習ですか?
主題は、AIによる経営環境の変化と、自社の仕事への取り入れ方です。操作や試作の紹介もありましたが、経営の方向を先に考える構成でした。[1][3]
小さな会社でもAI導入の責任者が必要ですか?
坂田は、導入の目的と運用を進める役割を明確にすることを提案し、小規模な会社では経営者が兼ねる考え方を示しました。[4]
AIソロプレナーとは、すべてを自動化することですか?
この回では、AIを使いながら一人で事業を運営する働き方として紹介されました。穂苅は自動化の事例とともに、人と直接向き合う時間の使い方も説明しています。[6][8]
記録と出典
主催者から第1回大阪本会の資料として提供された文字起こし、確認済みの当日写真、講師の開催報告をもとに編集しました。参照時刻は提供資料の表示に対応します。自動文字起こしの言い直しや表記の揺れは要約し、未確認の製品仕様や将来予測を現在の事実として記載していません。
- 主催者提供・第1回大阪本会文字起こし 22:41〜34:49。目的と手段、馬車と自動車の例、社会・業界・戦略・AIの順序。 ↩
- 同文字起こし 35:10〜37:55。AIを介した情報収集と、自社の背景・実績の発信。 ↩
- 同文字起こし 49:02〜54:35。AIエージェントへの制作依頼と、架空サロンの予約・管理画面の紹介。 ↩
- 同文字起こし 57:21〜1:00:51。CAIO、導入目的の宣言、経営者が担う推進の役割。 ↩
- 同文字起こし 1:06:21〜1:10:27。データの誤り・重複・欠落、現場の課題と情報整理。 ↩
- 同文字起こし 1:27:04〜1:32:28。穂苅博人による講座運営、アーカイブ、問い合わせ、書類作成の事例説明。 ↩
- 同文字起こし 1:32:28〜1:35:14。事務局の業務をつなぐ構想と、今後の自動化計画。 ↩
- 同文字起こし 1:38:17〜1:39:36。自動化で生まれた時間を現場や顧客との関係に使う方針。 ↩
当日の写真
本文で紹介した場面に加え、さまざまな画角から当日の様子をご覧いただけます。写真を押すと拡大します。








